ローズ・ボウル・ゲームの当日、1964年の一月一日は快晴でした。留学生支援オフィスの手配で世話になったロスのホストファミリー、ハンフリーご夫妻は高校生の息子と一緒に私をスタディアムに連れて行ってくれたのでした。我々が入場するころには既に6万人を超える観客が集まっていました。グランドではカラフルな服装を着たワシントン大、イリノイ大両校のチアー・ガール達が応援の練習に余念がありません。躍動感に溢れたチアー・ガール達の眩い動きが目を刺激し、試合開始に向かって知らず知らずのうちに気持ちを高ぶらせてゆきます。
毎年ローズ・ボウルのキック・オフには著名人が招かれます。日本の野球で言えば始球式のようなものです。このオープニングに迎えられるゲストはGrand Marshalと呼ばれています。1964年のGrand Marshalは第34代米国大統領アイゼンハワー氏でした。愛くるしいアイゼンハワー大統領がグランドに現れると観客が総立ちとなり大歓迎です。大統領の短い挨拶が終わるといよいよキック・オフです。
スタンドの片側に陣取ったワシントン大の応援団は応援のフラッグを振り、「Bow down to Washinton、・・」で始まるハスキーの応援歌を歌いだします。応援フラッグの色は早稲田と同じ紫色でイニシアルもWで一緒ですので早慶戦を応援に行った時を思い出します。試合は暫く一進一退でしたがその内イリノイ大チーム優勢のまま前半のハーフが終了しました。ホストファミリーが用意してくれたサンドイッチを頬張りながらしばし休憩です。
後半が始まってもイリノイ大は攻撃の手を緩めず、ワシントン大はますます窮地に追い込まれます。私もその頃にはひどかった頭痛や高熱を忘れて一生懸命に応援しましたが残念ながらハスキーはイリノイ大に17対7の大差で敗れてしまいました。敗れたとはいえ伝統あるローズ・ボウルの試合を観戦できたことは大変貴重な体験だったと思っています。
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