日本語集中コースを担当しだして二週目の授業中、日本語科の主任教授、Dr.Niwaが突然教室の後のドアから入ってきて最後部座席に座り暫く注意深げに私の授業を観察して出て行きました。さあ、勤務評定かなと思っていましたが次の週の職員会議の席上Dr.Niwaから驚きの発表がなされたのです。「みなさんの授業を見学させていただきました。私がお願いしたことを忠実にやってくださっていたのはシモヤマ先生だけでした。」と少々ご機嫌ななめな顔で一同を見回しました。理系の私以外の先生方は皆さん文科系でしたので何かご自分の特色を出そうとされて授業に変化をつけられてみえたのでしょう。私は文学の素養がありませんから教材を音読するだけに努めていたのが良かったのです。
実は私も授業中に学問的な脱線はしませんでしたが生徒の緊張をほぐす為に時々冗談を言ったり、クイズを出したりはしていたのです。Dr.Niwaが教室に入って来た時は運良く真面目に教材を音読している場面だっただけでなのです。クイズの例を挙げれば次のようなものです。何のことかわかりますか?
1. Please make space between King and and and and and Queen.
2. To be to be ten made to be.
3. You might think do today’s at fish.
1は岩田一男先生の本に載っていた正式な英文です。作り話かもしれませんが童話作家がちじこまった字で「KingandQueen」と書かれるのでKingの後とQueenの前にスペースを空けてくださいとお願いした文だと言うことです。そう考えると確かにまともな英文ですよね。2番目は日本語の「飛べ、飛べ天まで飛べ」をローマ字で書いただけです。3番目は一寸ふざけていて支離滅裂なものですが「言うまいと思えど今日の暑さかな」を英単語を使って表したものだそうです。
こんなふざけた一面を見られなかったお陰でDr.Niwaにはすっかり気に入られたようです。それからと言うものあれこれと新しい教材作りのお手伝いを頼まれることになったのです。
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