私が担当したのはIntensive Japanese Course(日本語集中コース)のアンダーグラジュエイト(学部)のクラスと大学院の一コースでした。学部のコースは一年間で日本語を叩き込もうとする集中コースで生徒を一年間日本語漬けにします。基本的には日本語の基本文例の繰り返し練習で私がまず教科書の基本文例を音読しそれを生徒に復唱させるのです。これは教科書が与えられたのであまり準備の必要がなく楽でしたが大学院のクラスともなると朝日新聞の社説を教材としていました。社説など日本にいたときにあまり真面目に読んでいなかったものですから前もって内容をよく読んで学生達からの質問に答えられるよう前準備が必要でした。
日本語集中コースの方は10名ぐらいの少人数でしたが最初からある程度日本語を話せる生徒がかなり混ざっていました。生徒はいろいろな経歴の持ち主です。日本での生活経験のあるウイリアムさん、ジョージさん、ハワイから来ていた日系二世の男子生徒ナコさん、ポリネシア系美人のロビンソンさん、香港から来ていたリーさん、アメリカ白人のキャンベルさん、元日本駐在軍人のクリストファーさん、フォーサイスさん、そしてシアトルの日本食材店<宇和島>の娘さんとその友人等々なのでした。初めて日本語の勉強を始める生徒も混ざっていましたので出だしは生徒のレベルがかなりばらばらですが、何も無いところから日本語を勉強する生徒は熱意が違います。一学期(3ヶ月)も経つ頃にはそのような生徒が頭角を現してくるのです。外交官を目指していたウェストマーさんはその良い例でした。彼は私が帰国してから待望の外交官となり在日米国大使館に赴任しました。そこで大使館官舎でのクリスマスパーティーに私を招待してくれたことがあります。
1授業の単位は50分です。ベルと同時に授業を開始し終業のベルが鳴ったら直ちに授業をやめます。10分間の休憩時間中に生徒は次のクラスへと移動しなければならないのです。ですから教師は50分間でぴたりとその日のノルマを教えなければなりません。積み残しは出来ないのです。生徒の方もこの点を良く理解していたようで私のペースによく協力してくれ、ノルマをこなせなかったことは一度もありませんでした。
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