2010年12月22日水曜日

77.Jさん、Tさんの結婚と私とスーの婚約

いよいよJさんとTさんの結婚式の日が来ました。アメリカの結婚式には花婿付添い人(groomsmen)と花嫁付添い人(bridesmaid)が欠かせないのですがそのうち日本でいう仲人の男性の役割を担うのがベストマン(best man)であり、仲人の女性の役割を担うのがメイド・オブ・オナー(maid of honor)です。

花婿付添い人には私の他に沖縄から来ていた日本人留学生のN氏とワシントン大学で私の日本語コースの生徒でひょんなことからJさんとも親しくなっていたアメリカ人のジョージが選ばれました。そうして私がベストマンを任されたのです。花嫁付添い人の方はRさんが親しい方々に頼んだのですがスーは仕事の関係で丁度シアトルを離れていましたので結婚式にも参加できませんでした。私は結婚式の仲人役など後にも先にもこの時だけですから非常に貴重な体験をさせてもらったことになります。

付添い人たちは皆正装です。男達はタキシードを着ます。通常は付添い人が自前で用意するのですが貧乏学生だった我々はタキシードのレンタル料をすべてTさんのお姉さんに用立てしていただいたのでした。式は順調に進み披露宴に入りました。式に駆けつけたJさんの叔母さんなる方によるフラダンスなどが披露され宴も酣となってきました。私も二人に何かいい贈り物が出来ないか考えた末、私が日本から持参してきていたポータブルテープレコーダーで披露宴参加者のインタビューを録音することを考え付きました。披露宴参加者にインタビューしまくった録音を編集してお二人に送ったのが貧乏学生だった私が出来た唯一の贈り物だったのです。

二人の結婚式から数ヵ月後、私とスーは婚約を決意しM先輩の下へ報告に行きました。すると気が変わらない内に皆に発表した方がいいと言って婚約式の段取りをしてくれたのでした。婚約式当日、私達はMt.Rainierの近くにある岩山、Mt.サイに登りました。岩山の頂上から見た絶景は素晴らしいものでした。又、下山後、麓の渓流に飛び込んで身体を清めた気分は最高でした。その晩の婚約パーティーには沢山の友人、知人達が集まって祝福してくれたのです。

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