2010年6月19日土曜日

20.健康診断とM検

当然のことながら書類で入学許可を貰っているとはいえ最終的に受け入れられるには大学側による健康診断をパスしなければなりません。オリエンテーションプログラムが進む中、大学から健康診断の通知が来ました。日本を出る前にも健康診断は受けていたので別段気にもしていませんでした。そんな時にある噂を耳にしました。 健康診断では男子生徒に対してはM検があるというのです。 M検を受けたことはありませんでしたが男の大事なところの検査であることぐらいは知っていました。軍隊では必ずあったというし、つい数年前までは日本の大学入試でも行われていたからです。よく成績の良かった先輩が東大に不合格になったのは試験の成績のためではなくM検で引っかかったのだとか言うまことしやかな噂を耳にしていました。勿論悪い遊びなど一度もしていなかったので問題ないと分かっていてもどんな検査なのか経験がないだけに落ち着きません。

知らない人間に調べられるなど想像するだけでも憂鬱になってきます。変な触られ方をして興奮してしまったらどうしようなどと下らないことが気になってくるのです。検査日までの数日は食事ものどに通りません。すこぶる純情だったのです。いよいよ当日がやって来ました。大学の病院ではなく大学構内ではありましたが個人住宅のような建物に連れて行かれました。中に入るように言われドアを開けます。そこには白衣を着てメガネをかけた老紳士が回転椅子に座っていました。近づいて行くと人の顔をチラッと見るなりパンツを下げるよう手で合図しました。目を瞑って言われるままにすると一瞬何か下部を触られたようでしたが「OK」と言ってお終りになったのです。あまりのあっけなさにこちらのほうが驚きました。あれで何が分かったのでしょうか? あれだけ悩んでいたのは何だったのでしょうか。でもそれで正式に入学が認められたのでした。

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