いよいよ9月からの学期が始まりました。ワシントン大学はセミスター制(6ヶ月が一学期)ではなくコーター制(4ヶ月が一学期)でしたので9~11月が第一学期、12~2月が第二学期、3~5月が第三学期となっていました。6~8月は夏季学期で第三学期までに取りそこなった科目を取ることが出来るようになっています。取り損ねた学科でなくとも短期間で卒業したければ卒業に必要な科目をどんどん先取りすることが出来るのもこの夏季学期です。一年生はFreshman, 二年生はSophomore, 三年生はJuniorそして四年生はSeniorと呼ばれます。専門科目はどのコースにもPrerequisiteと呼ばれるその科目を履修するために前もって取っておかなければならない科目が決められています。その必須既得科目さえ終えていれば受講者数に余裕がある限り受講可能なのでした。大学を4年掛けないで卒業するためには夏季学期で必須科目を出来るだけ取る必要があります。留学生の場合は母国で既に取った科目をワシントン大学が審査してどのレベルから専攻科目を履修してよいかが決められます。母国での専攻学科とワシントン大学での専攻希望学科が同じならこの科目のすり合わせはそれほど難しくはありませんが異なった学部からの編入は結構面倒らしいのです。私の場合は日本での専攻は機械工学でありワシントン大学では理論物理を専攻したかったので数学科と物理科の2~3年への学部編入からスタートすることとなりました。結果的には物理は少し背伸びした形の編入となりついてゆくのがやっとと言う感じでしたが数学のほうは問題ありませんでした。
幸いなことに数学科と物理科のクラスは同じ建物の中で行われていましたし、授業があるのは月、水、金の週三日だけでしたので二股をかけるのにそんなに苦労はしませんでした。といっても毎回の宿題は量が多く、火曜と木曜は宿題に追われます。各科目の教科書の分厚さといったら日本の教科書では見たことのないほどのページ数です。教科書を買うため最初に大学のブックストアーに行った時驚かされたのは教科書の分厚さでした。高等数学の教科書は800頁もあり、これを読むだけでも大変そうなのに各章に付いている沢山の問題をやって行けるのかなと心細くなりました。同じようにかなりページ数の多い数学、物理、フランス語等の教材5-6冊を購入して下宿に戻った時には思わず量に圧倒されてため息が出てしまいました。勿論勉強のために留学をしたのですが日本にいるときアメリカ映画で見ていた楽しそうな華やかな学生生活も週末ぐらいには少しは経験できるかなと思っていたのですがとんでもない思い違いでした。何人かのクラスメートに週末はどのように過ごすのか訊ねたところ答えは皆「Study」でした。朝からパチンコ屋に行ったり、雀荘にこもって授業に出て来ない学生の多かった日本の大学生活とはぜんぜん違います。アメリカの大学は入るのは比較的簡単でも入ってから頑張らないとFlunk-out(成績不良での退学)させられてしまうので皆懸命に勉強するのでした。
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