2月に入ったある日久しぶりに大学の留学生支援オフィスに立ち寄ってみるとスタッフから声をかけられました。「日本人のハウスボーイを探している家があるのだけれどもやってみないか」というのです。私が留学資金で苦労していることを知っていたスタッフが私のために特別にとっておいてくれたアルバイト口でした。話しを聞いて見ると今入っている日本人留学生がフラタニティーハウスに移るので後釜を探しているというのです。その日本人留学生は一年先輩のヤスさんでした。連絡を取ると「一度見に来ないか?」と言ってすぐに家まで連れて行ってくれました。
先輩に連れて行かれたリチャードソン邸は大学から2マイル程はなれた場所にあるブロードモアーと言う名のメンバー制プライベートゴルフ場の中にありました。 ワシントン湖を見下ろす小高い丘の上にあり地下1階から3階まで南側が全面ガラス張りのお城のような豪邸です。 話はその日のうちにまとまり私は早速リチャードソン邸のハウスボーイとして移り住むことになりました。
大学に通う時間以外で自分の自由になるのは日曜日と平日の夜9時から翌朝6時まででそれ以外の時間はすべて何らかの仕事が与えられていました。 土曜日は終日掃除でつぶれます。 学生ビザで入国している留学生は正式にはアルバイトをしてはいけなと言うことになっていましたので厳しい条件で働かされても我慢するほかはありません。 他の日本人留学生からは「よく我慢できるね」と言われましたが私は未来に夢を持っていたのでそれほど辛いとは思いませんでした。 部屋付、食事付、そして月々$50(当時の為替レートは1ドル360円でしたから日本の大学同期生の初任給より遥かに多かった)のお小遣いをもらえる仕事は魅力でした。あてがわれた部屋はベースメント(地下)にあるとはいえ広いバス、トイレ付でベッドも立派なダブルベッドでした。また明かり窓がついていて窓の真ん中ぐらいが路面の高さとなっていて結構光が差し込んでくるなかなかなものでした。
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