世話をするようにといわれたトップスは飼われて7年目、かなりの老齢です。 ふさふさした薄茶色の毛にところどころグレイの毛が混ざった立派なヨークシャーテリアでした。
トップスも毎日餌をやっていたので暫くすると良くなついてきて怖くなくなりました。毎朝餌をやった後に排便をさせるためリチャードソン邸の庭と繋がっているゴルフコースに連れて行きます。 早朝のゴルフ場はたくさんの小鳥達がそこら中で競うように囀っていてとてもさわやかな気分になります。 但し当然のことながらトップスが便意を催すまでの時間は日によってまちまちです。このことが私にとっては大問題となってきます。大学の授業は8時20分から始まるのです。リチャードソン邸からは自転車でどんなに急いでも物理の教室までは15分はかかりました。 と言うことはトップスの朝の散歩は8時までには済まさないといけません。トップスが便意を催すまでの時間にはばらつきがあるので余裕をもつ為には7時半には散歩に連れ出さなければならないのです。
6時過ぎに3階のリチャードソンご夫妻のベッドがコトッとなる音で目が覚めるとすぐさま着替えをして台所へ行きご夫妻のための朝のコーヒーを用意しなければなりません。それと同時に自分の朝食を食べ、サンドイッチの弁当を用意します。トップスの排便時間が定まらないと毎朝せわしないこと夥しいのです。そんな時、ふと奇策を思いつきました。そうだ、これならばトップスの排便をコントロールできるかもしれません。思いついたら直ぐ実行あるのみです。ゴルフコースに出るとフェアウエー脇の林で小枝を拾い、狙いを定めてトップスの肛門のしわしわの部分を突っついてみました。そうするとどうでしょうトップスはその場でよたよたと数歩進むとかがみこんで排便を始めたのです。この方法は百発百中成功でした。私にとっては大発見でした。それからというもの毎日この方法でトップスの散歩時間をコントロールしたのです。トップスにとってはいい迷惑だったに違いありません。
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